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だいたい、感じてなんぼ

人生、自分の感じたものがすべて。あらがわず、しなやかに。

みんなが脱毛サロンに行ってる間に、わたしは育毛サロンに行ってたんだぜ。

恥ずかしい皮

そう、あれは23歳くらいの時。上京して2年くらい経った頃。勢いでなんとかなると思っていたのが、いろいろ迷いに変わってきた頃。

当時ボリュームの出やすいショートカットだったのですが、なんだか抜け毛が著しくなり、シャンプーのあとに流れる髪、コンディショナーのあとに手にまとわりつく抜け毛、それらが行き着く風呂の排水溝が詰まるスピードは日に日に早くなっていった。

抜けた毛自体も細くなり、円形ならまだしも、全体的にうっすらとハゲるエゲツないタイプのやつだった。荒地と化する弱々しい頭皮が露呈するたびに恐怖に怯えた私は育毛サロンを検索しまくりましたが、今でこそ増えた女性専用サロンと女性用育毛シャンプー。当時はやってるとこも少なく、脱毛サロンに比べられないくらいのとんでもない価格。とてもじゃないけど、この時の収入でまかなえるものじゃなかった。

それから口コミサイトや検索に引っかかった個人ブログでやっとのことで行きついた、芸能人とかが通う完全予約制の女性専用育毛サロンにお世話になることになる・・・。

自称『ワインの飲みすぎでハゲた』という女社長がじきじきにカウンセリングしているサロンは、大手より安い!とはいえど、それでも毎月2万円弱はかかった。

シャンプーにコンディショナー、それ以外にクレンジング、育毛剤、発毛剤、サプリメント、漢方茶、専用シャワーキャップに、特製シャワーヘッド・・・。あらゆる育毛アイテムたちを購入する初期費用はそれとは別途だったが。

しかしその価格よりも、『女のハゲは男のハゲとは違って絶対に治るのよ!』という根拠のあやしい自信、『一緒にがんばりましょう!!』という寄り添ってくれたあの熱意と言葉。あぁ、この人なら私の髪を生やしてくれるかもしれない。本気でそう思った。

毎日のケアは手順が多くて結構めんどくさかったけど、この女社長を信じてやれることは全部やった。

するとね、やっぱり手間暇かけた分は裏切らない。荒地からもちゃんと新芽が芽吹くわけですよ。

 

やったぁー!!!

 

 

 

 

 

でも、問題はここから。

いくらケアしても、ハゲた本当の理由を潰さないと、根本的には治らないわけです。だからお金をかけただけの効果が出たのは、最初のこの時だけ。あとはやってることは同じなのに、なぜか効果は不安定。時期によってまちまちだった。

 

心が揺らいでいるときは、身体のどこかも揺らいでる。

少なくとも、ハゲは理由はシャンプーの仕方とか、皮脂が多すぎるとかの外的な理由じゃなかった。マイクロスコープで見る自分の頭皮は、本当にかわいそう。今にも抜けそうな痩せ細った毛は、今にも消えそうな弱々しく燃えるロウソクの火みたいだった。ほんと、なんで、こんなことになってるのかな。

 

今思えば、なにが不安定って、私の気持ちが一番不安定だった。

常に一喜一憂で、敏感というより、何に対しても過敏だったんじゃないかな。スルー力がなかった。全力ですべてを感じすぎていたんだ。

 

その当時、頑張るのも下手なくせに、自分の気持ちを無視しまくって突っ走りまくってた。(いや、表向きには元気だったんだが。)

本当にね、ハゲて何が辛いって、外に出たくなくなる。自意識過剰になります。『みんな私の髪が薄いって思ってるんでしょ!』ってね。ピーク時は本当にそう思ってた。その時、被写体の仕事もあったから、なおさらね。そして電車に乗れば薄い人の頭ばっかり、嫌なものばかりが目に入る。あぁ、私もいつかここまでハゲるのかなーって。(そう思ってしまった方、すいません。)

①薄い自分の頭を見るだけで、気持ちまでやられるから、鏡を見るのもツライ。

②自分の不甲斐ない頭皮を責める。

③抜け毛がもう止まらない。さらに薄くなる。

①に戻る

 

という負のスパイラル。

 

でも、通って2年くらい経った時に、気づきましたよ。責めるべくは頭皮じゃなくて、全自動で髪を生やしてくれる完璧な頭皮を、ここまでガタガタにさせるまで自分の身体の声を聞かなかった私自身だってことを。

髪を生やす作業は、意識的ではなくて、無意識的。つまりは全自動。

車も全自動ですよね。ガソリン入れて、アクセル踏めば進むし、ブレーキ踏めばちゃんと止まるすばらしい乗り物。でも、何もしないとタイヤは擦り減ってりバッテリー交換したりメンテナンスして、ガソリン入れてあげないと切れて動かなくなるしブレーキの効きも悪くなるし、どこか壊れちゃう。

私の身体も車と同じでスバラシイ乗り物。ご飯は食べてても、前に進めても、毛が作れないくらい、毛を育てられないくらい、少しずつ身体の機能がぶっ壊れていったんだ。

それからはね、徐々に自分の声に耳を傾けるようになりました。気力のない頭皮を責めずに見守って、新芽の芽吹く頭皮に向かって『ありがとう!』って感じで感謝しながら愛でた。それから1年くらいでサロンは卒業して、俗に言うフツーのシャンプー(市販のシャンプーはアトピー肌にも合わないので、美容室とかで扱ってるやつ)が使えて、ノープーとかも試しつつも、いま。

髪は決して多くはないけど、決してハゲではない。

たまに髪が太くて指に刺さるという珍事件も起きております。これは誰がどう見ても、脱☆薄毛である。

そしてなによりも一番嬉しかったのは、

雨が頭皮に当たった時に髪に守られてる感。

天からの雫は頭皮をベチーン!と叩きます。髪がないと、雨ってまじで冷たいのね。そしてなにより毛があるとあたたかい!!笑

あれには感動した・・・。

今ではアレンジしたいなーとか思ってるので、髪伸ばし中です。

 

 

 

痛み、歪み、何かの異常は、身体のサイン。

身体の声を聞かないと、こうなります。

私は気付くまでに2年くらいかかった。

人生、身体が基本。身体ありき。

物持ち良いとかっていうけど、身体もそう。

ケアした分だけ、愛した分だけ、元気になってくれる。

 

 

 

 

いままでごめんね、私のからだ。

いつもありがとう、私のからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談ですが、女子としてやはりツルスベ肌には憧れますが、ここまで自分の毛のお世話をすると、全身に生えたムダ毛たち、つまりはスネ毛や指毛すらも愛おしく、『ムダな毛なんて1本もないわ!』と言わんばかりに無法地帯です。今年はこのまま海に行こうかと思うくらい。

うそです。

 

 
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