だいたい、感じてなんぼ

あらがわず、しなやかに。

【恥ずかしい皮たち☆夏の出来事シリーズ①】果物アレルギーが治っちゃった編

ブログというのは、「毎日書く!」と気合を入れれば入れるほど、遠のいていく。

肩に力の入った自分と向き合うのは結構しんどいらしく、脱力するまで書く気がしないし、文章の神様も全然降りてこない。「じゃあ今降りてきてるの?」と言われると言われればよくわからないが、「鍵盤を叩きたい!(楽器)」ならぬ「キーボードを叩きたい!(PC)」っていう気持ちだけはある。 この波に乗って、今日からここ1ヶ月間で溜まりに溜まった夏の恥ずかしい皮を一挙大公開(予定)。

 

 

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 私は果物アレルギーを持っている。

 

「桃を食べるために地球に降りてきました。」というくらいに死ぬほど食べた。桃で自分を20体作れそうなくらい、いただいた。

すると、人生のうちに超えてはいけないアレルゲンのボーダーラインを中2で優に超え、私の身体は大好きな桃を全力で拒絶し始めた。唇は腫れ、喉はかゆく、喉(というか食道?)が腫れ上がり呼吸困難な状態にまでなり、「中2、夏。ワタシ恋を始めました。」と浮かれている私の心と「異物混入!イマージェンシー!!」の赤ランプを灯し続ける身体とのギャップに、軽くパニック状態になった。あの暑い夏から、大好きな桃が食べられなくなったんだ。

 

 

 

こ、こんなに愛してるのに・・・。

なんなら、あの人よりも。

 

 

 

その事件があってから、私はりんご、梨、さくらんぼがダメになり(唇腫れる程度の軽症)、桃とビワがもっとダメになった(死を感じるほどに重症)。

もともとお肌はアトピーで、ハウスダストと鼻炎持ちなので抵抗力は強くない。自分の身体のスペックを把握して生活しなければ、決して甘くはないこの世の中、生き抜くことはできない。それらの愛しい果物たちは、泣く泣く「食べられないリスト」にアーカイブされた。お中元やおばあちゃんの家から送られてくる桃たちを前に、私は指を咥えながら、家族の幸せの入り口(くちの中)に運ばれていくのを見守ることになった。

 

 

またいつか、我が味覚に快感をもたらしてくれることを信じて。

 

 

 

 

あれから十数年たった今年の夏。おばあちゃん家のお墓参りの時に「どうせ食べも食わんから、持ってけ。」と言われ、たいそう立派な桃をいただいた。

私は久々に、桃毛が確認できるくらいまでの距離で桃を眺めた。ふと「姪っ子のおしりみたいだなぁ。かじりつきたいなぁ。」という思いがよぎる。

 

 

・・・。

 

 

 

頭の声で「アレルギーなんてもう時効じゃない?」「アレルギーだなんて幻想じゃない?」「むしろあれって、今世の記憶?」と、それにかぶりつくために、アレルゲンの有効期限を作り、身体の問題なのに気持ちの問題にして、あの病院に運ばれかけた己の記憶さえ疑った。

 

結局「先祖に一度お供えした桃は、食べなきゃバチが当たりそうじゃん?」と、捨て身同然で桃を食らうことに。すると、、

 

 

 

 

 

パクっ

「あれ。」

 

 

パクパクっ

「あれれ?」

 

 

パクパクパクっ

「おおぉっ・・・・!!!!!!!」

 

 

 

 

食べられる・・・っ!!!

 

 

 

 

 

 

というわけで、結局その日は3切れ食べても、なんの症状も出ず。

次の日もう1玉食べても、かゆくもならず。

心も身体も健康なまま、本日に至ります。

 

まじでありがたや。感動の再会。

アレルゲンが去ったのか、時間が解決したのか、アレルギーなんてウソだったのか、北海道の夏がそうさせたのか、未だに解明できませんが、とりあえず、アレルギーは治らないことはないみたいです。

 

 

 

我が人生のうち、半世紀ガマンして食した大好物。

あきらめなくてよかった。

もしかしたら、とうの昔の「食べられないもの」も、思い込みかも?

(食する際には、自己責任でお願いします。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談ですが、数年前にアレルギー検査をすべく皮膚科に行った時、約20種類のアレルゲンを水で溶かした液体をすべて右腕に注射しました。つまり20本の注射を一気に片腕にぶっすぶす打たれまくるという「末端恐怖症の人なら序盤で死に至るレベル」の苦行を強いられた時には、ぎゅっと握った手のひらから手汗がダクダクに滴りました。アレルゲンを調べたい際には、病院もいいですが「アレルギーかな?」って思ったら、素直に口にしないことをオススメします。

 

だって、ぶっすぶすに注射打たれるんだぞ。ブッスブスになっ!!