だいたい、感じてなんぼ

人生、自分の感じたものがすべて。あらがわず、しなやかに。

ヌード写真を公開したことによって起きた内側の胸騒ぎ。

私が見てる真っ赤な太陽は、日本中のどこにいても、真っ赤に見えるのだろうか。

 

高速バスに3時間揺られている道中、窓越しに見えた沈みかけた太陽は、国旗みたいに意味深な赤だった。手は反射的に鞄の中からカメラを探したけれど、構えたところで、太陽の方向に地蔵のように座ってるおじいちゃんの頭がどうしてもフレームインしてしまうため、私はそれをじっくりと脳裏に焼き付けることにした。(おじいちゃんの後頭部を、じゃないよ。) 到着したのは、道の駅。一面の雪景色とポツリポツリと佇むロッジみたいな一軒家。歩いている人なんていない。聞こえるのは、シャーベット状の雪を踏みしめる自分の足音と、たまに抜き去っていく車だけ。

そして、進む道の先には羊蹄山が聳え立っていた。

 

 

 

 

 

ニセコだ。

 

 

 

 

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先日、私はこのニセコで、雪中ヌード写真を撮影してもらった。

旅のお供をしてくれたカメラマンのちーちゃんが撮影メニューの中に斬新なそれを、新サービスとして加えていた。

 

ちーちゃんが最近そういった写真を撮ってるのも知っていたし、ちーちゃん自身が被写体にもなっていたのも知っていた。私はちーちゃんの裸を見た時に、絶対的な美しさというか、か弱く、女性らしい身体のラインの中に秘められた「強さ」みたいなのを感じて、自分の深いところにグッときたんだ。最終的には、自らが望んで撮影を懇願した。しかも敢えての氷点下の極寒地での撮影を希望した。(ちーちゃん、本当にありがとう…!)

 

正直クレイジーな撮影だったけれど、写真には、普段見ないようにしていた丸みを帯びた緩やかなラインもガッツリと記録されていて、私はその写真に衝撃を受けた。頭の中と現実とのギャップに絶望せざるをえなかった。それでも、そこにいた女子たちは「超いい!」「綺麗!!」「素敵!!!」と言ってくれて、ギリギリ二本足で立ってられるくらいの衝撃を受けていた私も、自分の身体に「燃えろ脂肪!」「収縮しろ筋肉!」と叱咤したり罵声を浴びせることよりも、すぐに圧倒的な「イイね!!」を送る状態になった。

 

 

 

 

 

そしてせっかくだからその写真を、ちーちゃん同様にSNSに公開することにしたんだ。

 

 

 

 

 

公開しても後悔しない?みたいなダジャレみたいなことをしようとしている私。

グラマラスとは到底言えない自分の裸体を晒すことは、正直「誰得?」な行動だけれども、それは賛美の声が聞きたかったわけでもなく、私は何かを越える感覚、その先に素敵なものがあるような気がするみたいな。なんか世界が変わりそうなワクワク感を感じて、2、3日晒すとしても上は隠せてても写り込んだお尻はどうするか悩んだ挙句、お尻を含めてそれをfacebook上に公開した。(申し訳ないがブログには公開せず、facebookの友人のみの公開)

 

多分あの瞬間、何かが終わって、何かが始まったのかもしれない。

 

 

ヌード写真を撮ると、「女性らしさに磨きがかかる」とカメラマンちーちゃんは言ってたけれど、それは確かにそうだと思う。具体的にこうしたいとか、ポージングだとか、身体作りに関することに意識が向く。でも、写真を公開後に起きた内側の変化は、「うっふん♡」というのが口癖の、「妖怪☆振り撒きホルモン!」化するほどの女性性と思いきや(そんな妖怪いるか知らんけど)、ヒゲが群生しそうなくらいに芽生えた、男性性だった。なんか知らないけど「かかってこいや感」が湧いてきたんだ。

 

だけどそれは、「私の中の女が死んだ」というわけではない。

むしろ、過去最高にイキイキとしてる。受け入れる性質の女性性は、今現在私の身体に纏っている怠惰なお肉も、日が沈む方角に傾いた丸い背中も、ヒールを履かなくなったことで緊張感が年中なく、夏は水着も着ることもない。自分を魅せることから退いた日々が凝縮されたこの身体を十分に受け止めたことによって、「かかってこいや感」になったんだと思う。公開してからなぜか、「ふざけんな」とか「舐めんな」とか、頭の中で口の悪いオラオラしているヤツも湧いて出てきた。

 

それはそいつが、私に対して言ってる言葉なんだと思った。

 

 

裸を公開する覚悟。情報リテラシーの重要さが叫ばれる中で、敢えてSNSに晒す。

それはつまり、自分の行動の基準値を上げること。

自分の裸が問題になってしまう世界で、私は生きない!という決意。

私の世界は私が決める!という決意。

それに付随して、「じゃあアレもコレも基準を上げていかないとバランス取れないよね」的なことが日常生活の中で次々と起きる。

 

自分を超える瞬間は結構しんどいし、私は残念ながらそんなに強くはないのでヘコタレそうになったりする。けど、今の私は、過去の自分が、楽しい世界へ連れてってくれる。そんな新しい感じがします。

 

こわいものがなくなった、刀を持った女。

もしかしたらいま、最高に女性性と男性性のバランスが取れているのかもしれない。

 

 

下手な脱皮話を綴るより、よっぽど余計なものを捨てられる新手のヌード撮影。

 

 

オススメです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に。冒頭に戻るけど、私は昨日からニセコにいます。

特にもう裸体で外に出る予定はありませんが、滞在先にお風呂がなく、これから毎日通う温泉の脱衣所には体重計が「ここ乗って乗って!」と言わんばかりに私を待ち構えているのですが、とにかく2㎞先を見るようにしてスルーしています。もし、お風呂でのオススメエクササイズがあれば教えてください。

 

全力で絞ります。

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