だいたい、感じてなんぼ

人生、自分の感じたものがすべて。あらがわず、しなやかに。

『愛だけでできた世界へ』

 

 

 

 

あなたはまだ知らないのです。その人の手が触れた時、開く世界があることを。

 

あなたはまだ知らないのです。その人を抱きしめた時、溢れる想いがあることを。

 

あなたはまだ知らないのです。その人に想いを寄せる時、新しい生命が生まれることを。

 

 


ここは、愛だけでできた、世にもやさしい世界。生きとし生けるもの全てが、完璧なバランスを保つことのできる世界です。


そんな美しい世界のことをなにも知らずに、ここに迷い込んだひとりの少女がいました。

少女は、胸の【ひかり】が導くままに、道を進んでいたのです。

 

 

・・・・・・・・・

 

 

その少女は、ある日突然、とても不思議な体験をしました。
ある日の夜、少女がいつものようにベッドで眠っていると、少女の胸が急にうずきだして目を醒ましました。いつもと様子の違うその胸をよく見ると【トクントクン】と光っているのです。それはとてもあたたかい光でした。そして時に、ギューっと締め付けられるように苦しくなることもありました。それは、まるで自分の胸から何かが出てこようとしているかのようでした。


少女は、この胸の中の不思議なひかりが一体なんなのかわからず、この胸に手を当ててみました。すると、目の前にいままで目に見えなかった道が現れ、少女にはその道がひかりで照らされているように見えました。
少女はまるで、この胸の中に、道を教えてくれる【ひかりのコンパス】があるかのように思いました。
少女は不思議とその道を進むことが、こわくありませんでした。

 

そして、その導かれるように進んだ道の先にあったのが、この世にもやさしい「愛だけでできた世界」でした。

 

 

その世界は、木々も花も動物も、目に見えるすべてがイキイキとしていて、何一つ足りないものなんてないかのように見えました。 そしてなにより、この世界の道中で出会う人々は、みんながみんな、とても幸せそうでした。 瞳からやさしさがあふれ、口元からは笑みがこぼれ、話し声はまるで歌をうたうようでした。

少女は、少女の胸が【トクントクン】とひかる時、少女は、目の前にいる人に声をかけることにしました。


胸のひかりが導くのは、決まってふたり組のカップルでした。
ここには、いろんなカップルがいました。男女のカップル、女同士のカップル、男同士のカップル、年寄りのかわいらしいカップル、まだ5さいほどの小さなカップル。。
そして、それらのカップルは、いろんな姿をしていました。あたまから角の生えたカップル、耳のとがったカップル、指が18本あるカップル、瞳が3つあるカップル。。まるで、まだ夢の中にいるようでした。

彼らは、あまりにも素敵でした。まるでふたりで1つかのように放つ彼らのオーラが、うっとりとしてしまうほどに美しかったのです。
少女は、彼らを見ているだけでとてもしあわせなキモチになりました。

 

 

 

少女は、街中を歩き回りました。

 

すると、すれちがった素敵なカップルに、少女の胸はトクントクン。


少女はあいさつをして、目の前にいるカップルにこう尋ねました。

「どうして、あなたたち【ふたり】は出会ったのですか?」「この胸のひかりは一体なんなのでしょうか?」

 

ひとつめの質問に、ひとりは美しい眼差しでこう答えました。

「私が本当のじぶんを・・・、【愛】を取りもどすためです。」

 


ふたつめの質問に、もうひとりが微笑んでこう答えました。

「その胸のひかりは、本当のあなたです。

胸の中のひかりは、あなたに必要な場所へと、あなたがのぞむ素敵な場所へと導いてくれます。」

 

少女「素敵なお話を、ありがとう!」

 

 


少女は歩き続けました。

そして、またすれちがうカップルに、少女の胸がトクントクン。


少女はあいさつをして、目の前にいるカップルにこう尋ねました。

 

「どうして、あなたたち【ふたり】は出会ったのですか?」「この胸のひかりは一体なんなのでしょうか?」

 


ひとつめの質問に、ひとりは美しい眼差しでこう答えました。


「たいせつな人に、【愛】を思い出してもらうためです。」

 

 

ふたつめの質問に、もうひとりが微笑んでこう答えました。


「その胸のひかりは、あなたの心の目です。

あなたのひかりを放つこと、ふさぐことができるのは、あなたしかいないのです。」

 

少女「素敵なお話を、ありがとう!」

 

 

 

少女は街をふたたび歩き始めました。

 


すると、またすれちがうカップルに、少女の胸がトクントクン。


少女はあいさつをして、目の前にいるカップルにこう尋ねました。


「どうして、あなたたち【ふたり】は出会ったの?」「この胸のひかりは、一体なんなの?」

 


ひとつめの質問に、ひとりは美しい眼差しでこう答えました。


「世界を美しくするためです。」

 

 

 

ふたつめの質問に、もうひとりが微笑んでこう答えました。


「その胸のひかりこそが、あなたの創る世界です。


愛する人へのキモチの純度は、そのあなたの創り出す世界の純度になるでしょう。」

 

 


少女は、ちょっとムズカシイ顔をしながら、こんどはこう尋ねました。

 


少女「私にも、そんなキモチになる人が、愛するキモチになる人がこれから現れるの?」

 


するとカップルはこう答えました。


「それは、あなたにしかわからない。あなたの胸のひかりが導くままに進んだ、あなたにしか。


だけど、これだけは伝えておきます。全ての命は、じぶんから愛さずにはいられないものなのです。全ての命は、愛でできているのだから。

 

少女「素敵なお話を、ありがとう!」

 

 

 


少女は、この愛だけでできた世界に感謝して、とても満足げにここをあとにしました。


少女「【愛】はじぶんで、、すべての命はじぶんから愛さずにはいられない・・・。とっても素敵なお話だったけど、まだちょっとわかんないや!」

 

 


その道のとちゅう、パジャマ姿のままの少女の胸はまた、【トクントクン】。

 

 

「わぁ!また光った!


すすんでみよう、この胸のひかりが導くままに。」

 

 

 

 

 

 このとき、少女はまだ17歳。 

 

  

愛を思い出せば、全てのものが自分の美しさを思い出す。

そしていずれ、世界は本来の姿を取り戻す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すべては、愛だけでできた世界へ。

 

 

 

 

 

 

つづく